食後、自分の机で10分ほど眠るのが、
日課だった時期があります。
それが普通で、
眠気をなくそうと思ったことは一度もありませんでした。
それが今、昼過ぎの眠気を、
ほとんど思い出せなくなっています。
何かを足したというより、
いくつかのことを順番にやめただけです。
この記事は、その順番の記録です。
眠気と、付き合っていた頃

昼食を食べて席に戻ると、
13時を少し過ぎたあたりで、
決まって眠気がやってきました。
そこが合図でした。
短く眠ると頭が軽くなり、
そこから午後の仕事に入る。
眠気は “倒す相手” ではなく、
一緒に働く同僚のようなものでした。
当時の私はそう思っていましたし、
周りを見ても同じ光景でしたから、
疑う理由がありませんでした。
眠気が来る前に、動くようになった頃

2015年、階段の登り降りを始めたのは、
昼休みでした。
食べ終えてすぐ階段へ向かうので、
眠気がやってくる時間帯には、
身体はもう動いている。
気づけば、机で眠る習慣は、
自然と消えていました。
ただ、これは眠気に
“勝った” のではないと思っています。
眠気が来る前に先回りしていただけで、
眠気の側は何も変わっていない。
階段をやめれば、きっと戻ってきたはずです。
この頃の話は、以前
食後の階段登り降りで血糖値スパイクを防ぐ
という記事に書きました。

今回書きたいのは、その先の話です。
眠気が、そもそも来なくなった現在

2024年2月、
食事を朝と晩の1日2食に変えました。
昼食が、暮らしからなくなったのです。
昼休みの階段はそのまま続けていましたが、
“食べてから登る” ではなく、
ただ登るだけの時間になりました。
この頃はまだ、眠気が消えたかどうかを
意識していませんでした。
気にしていたのは体重と肝臓の数値で、
午後の頭のことは、後回しでした。
そして2024年10月、
初めて朝に階段を登ってみました。
当時の記録には、
と書いてあります。
朝が定位置になったのは、
2025年4月頃からです。
5時半に起きてカーテンを開け、
朝食をとり、車で20〜30分移動して、
いつもの階段へ。
朝に移した理由は、その2つでした。
眠気のために移したわけではありません。
眠気が消えたのがいつなのか、
はっきりした日付はありません。
今あるのは、朝から夕方まで、
集中がフラットに続いているという感覚です。
昼休みは、今は空いています。
何もしない時間が、そこにあります。
午後の眠気は、昼食のせいではなかった

ここで、少し困ったことがあります。
午後の眠気について調べると、
私の体験と食い違う研究に出会うのです。
時間生物学の研究者 Monk による総説では、
午後の眠気(post-lunch dip)は昼食を抜いても起きるとされています。
時刻を知らされない環境でも現れることから、
体内時計の12時間周期に根ざした現象だと考えられており、
糖質の多い昼食はそれを強める側だと述べられています。
どちらかが間違っているというより、
私の1例には、説明の足りない部分があるのだと思います。
考えられることを、3つ並べておきます。
昼食が、波を高くしていた
食後に血糖が上がると、覚醒を保つオレキシン神経の働きが抑えられることが、
神経科学の実験で示されています。
そう考えると、いちばん筋が通ります。
朝に動くことで、1日の山が前に寄った
朝の階段で身体が早く目覚め、
午後には静かな下り坂に入っている。
谷が浅くなったのではなく、
1日全体の形が変わったのかもしれません。
これは研究ではなく、私の推測です。
眠気は残っていて、気づかなくなっただけ
10年前より、昼過ぎに座り続けている時間は、
明らかに短くなっています。
眠気が現れる場面が減ったことを、
眠気が消えたと感じているだけ、
という可能性も残しておきます。
どれが正しいかは、分かりません。
分からないまま、置いておきます。
出典:The post-lunch dip in performance
Tandem-pore K+ channels mediate inhibition of orexin neurons by glucose
誰にでも勧められる方法ではない

糖尿病などで薬を使っている方、
妊娠中の方、成長期の方、持病のある方は、
自己判断で始めないでください。
私自身も、
健診の数値を毎年確かめながら続けている段階です。
食べる時間を区切る食事法と睡眠の関係をまとめた系統的レビューでは、
多くの研究で眠りの質に大きな変化はなく、
日中の眠気を測った研究自体がごくわずかでした。
昼食を抜くと午後の集中がかえって落ちる、
という方がいても、不思議はありません。
ひとつだけ付け加えるなら、私の順番では、
昼食をやめる前に9年の階段登り降りがありました。
食事を変えたのは、
身体が動くことに慣れきったあとです。
順番が逆だったら、
同じ景色は見えなかったかもしれません。
夜の眠りがどう変わったかは、
の中で、別に書いています。
昼と夜は、少し違う話でした。
まとめ:眠気は、戦う相手ではなかった

机で10分眠っていた頃の自分を、
恥じているわけではありません。
克服した、とも思っていません。
眠気は、身体が出していた合図でした。
先回りして避けていた時期があり、
昼食をやめ、朝に動くようになって、
いつの間にか合図が来なくなった。
その理由を、全部は説明できません。
以前、健康の “5つの力” という記事で、
「気づく力」の例にこの眠気の話を挙げました。

という意味で。
- あなたの午後に、まだ眠気は来るでしょうか。
- それは、戦う相手でしょうか。
- それとも、何かを教えてくれている合図でしょうか。
日々の小さな記録は、noteのマガジンにも静かに綴っています。
おことわり
本記事は情報提供を目的としており、特定の効果・効能を保証するものではありません。
健康に関するご判断は、必ず医師・専門家にご相談ください。
本記事で使用した画像はNapkin AIを利用しています。

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