この記事は、続けている6つの健康習慣に、
本人が貢献度をつけてみた記録です。
ただし採点の途中で、
「そもそも習慣の手柄ではない項目」が見つかりました。
体重は減らしたまま維持できており、
健診の数値も大きく崩れていません。
便通も睡眠も安定しています。
ではそれは、どの習慣のおかげなのか。
ふと、この6つに貢献度をつけたら
どうなるだろうと思い立ちました。
採点してみると、順位が決まるより先に、
意外なものが見つかりました。
そもそも習慣の手柄ではない項目が、
良い結果の中に混ざっていたのです。
続けている6つの習慣と、いまの身体

まず、材料を並べます。
いま続けている習慣は、この6つです。
- 階段の登り降り:11年6ヶ月(エレベーターは使わない)
- 水素水:8年1ヶ月
- 乳酸菌入り青汁:5年6ヶ月(牛乳に溶かして毎朝)
- フィナステリド:4年1ヶ月(医師の処方のもと)
- 朝晩1日2食:2年6ヶ月(食間はおよそ12時間)
- 7時間睡眠:時刻ごと、生活に固定
そして、いまの身体の状態です。
自慢ではなく、採点のための材料一覧です。
減量の経緯は13 kg減の記録に書いた通りです。

この状態を、6つの習慣に配点していきます。
守備範囲マトリクス:6つを採点してみる

採点のルールは単純です。
それぞれの習慣が、身体の良好な項目に
どこまで届いているか。
これは論文ではなく、続けてきた本人の
体感による採点です。そのつもりで眺めてください。
| 習慣\項目 | 体重 | 血液 | 便通 | 肌 | 毛 | 食欲 | 生活リズム | 睡眠 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 階段の登り降り | ◎ | ◎ | ○ | △ | − | ○ | ◎ | ◎ |
| 水素水 | − | − | − | △ | − | − | ○ | − |
| 乳酸菌入り青汁 | − | − | ◎ | △ | − | ○ | ○ | − |
| フィナステリド | − | − | − | − | ◎ | − | − | − |
| 朝晩1日2食 | ◎ | ○ | ○ | − | − | ◎ | ◎ | △ |
| 7時間睡眠 | ○ | △ | ○ | ○ | − | ○ | ◎ | ◎ |
並べてみて、最初に目に入るのは、
階段の行の横の広さです。
8項目のうち7つに触れています。
1つの行動で、これだけの範囲に手が届く。
対照的なのがフィナステリドで、
届くのは毛量の1項目だけ。
ただしその1項目では、はっきり主力です。
採点の根拠を、少しだけ
◎を付けた理由を、いくつか書いておきます。
階段の体重◎と血液◎は、
13 kg減の主因が階段だったという実感からです。
中性脂肪や肝機能の数値が動いたのも、
時期がそのまま重なっています。
生活リズム◎は、朝の階段が1日の起点になっているから。
睡眠◎は、身体を使った日の夜は眠気が自然に来てくれるからです。
朝晩1日2食の体重◎と食欲◎は、
食間を12時間空けるようになってから、
「お腹が空いてから食べる」という
当たり前の順番が戻ってきたことによります。
乳酸菌入り青汁の便通◎は、
6つの中でいちばん分かりやすい因果です。
毎朝、牛乳に溶かして飲む。それだけで5年半、
便通のことをほとんど考えずに済んでいます。
7時間睡眠に◎より○が多いのは、
主力というより土台だからです。
どの項目にも直接は届かないのに、
採点表の外側から、全体を支えている存在です。
一方で、正直に付けた印もあります。
階段の肌△は「血流が良くなった気がする」という体感どまりですし、
毛−は、11年登っても髪には何も起きなかったという事実です。
◎だけ並べたくなる気持ちを、
△と−が引き留めてくれます。
1位は階段、土台は睡眠:ただし切り離せない

貢献度の1位は、守備範囲の広さで階段。
そして全体の土台は、7時間睡眠だと思っています。
ただ、この2つは切り離せません。
どちらが先かは、もう分からなくなっています。
睡眠、階段、食事が噛み合って回る構造は、
習慣の環の記事に書いた通りです。

もう一つ、正直に書いておきたいのは、
逆向きの因果です。
その向きも、確実にあります。
採点者の私は、その循環の中に立っています。
だからこの採点表は、成績表というより、
循環が回っていることの記録なのだと思います。
私の手柄でない項目が見つかった

体調がいいのは、続けている習慣ぜんぶのおかげ。
— そう思いたくなります。
11年も続けていれば、なおさらです。
でも採点表を眺めているうちに、
手が止まった項目があります。
白髪と、シワ・シミです。
白髪のなりやすさは、遺伝の影響が大きいことが
双子研究などで繰り返し示されています。
私に(今のところ)白髪がほぼないのは、習慣の成果というより、
親から受け取った体質の可能性が高いのです。
シミも同じです。白人女性を対象にした研究では、
顔の見た目の老化サインの約8割が紫外線によるものと報告されています。
シミが少ないのは、生涯に浴びてきた紫外線量の話で、
階段でも青汁でもありません。
気づいてしまえば、
手柄の出どころは3つに分かれていました。
- 習慣の手柄(体重・血液・便通・リズム)、
- 医薬品の手柄(毛量)、
- そして体質と環境の取り分(白髪・シミ)です。
毛量を、自分の努力の成果のようには言えません。
あれは薬理作用の仕事で、
私の手柄は「毎日忘れずに飲んだ」ことだけです。
(その1点だけなら、胸を張れますが・・)
これは、先日書いたLDLの記事のちょうど裏返しです。
階段の登り降りを11年続けても、動かなかった数字がひとつある ― 健診20年分を並べて分かったこと

採点は、そこまでやって初めて公平になります。
出典:Genetics of hair graying with age
Effect of the sun on visible clinical signs of aging in Caucasian skin
水素水には、正直でいたい

8年1ヶ月続けている水素水についても、
同じ正直さで書いておきます。
水素水のヒトでの研究は、まだ小規模なものが中心で、
「有望ではあるが、大規模な検証はこれから」というのが
2024年のシステマティックレビューの評価です。
効果の主役として推せる段階ではありません。
マトリクスの水素水の行が−ばかりなのは、
そういう理由です。
それでも8年続いているのは、
私の中で水素水が「効果の主役」ではなく、
リズムの拍子木だからだと思っています。
朝、ボトルに水素水を仕込む。
その決まった動作が合図になって、
階段や青汁など、他の習慣が順に呼び出されていく。
8年目の正直な位置づけです。
朝の流れは朝の階段×水素水の記事にも書きました。

出典:Hydrogen Water: Extra Healthy or a Hoax?—A Systematic Review
やめたら、一番早く崩れる順

貢献度のほかに、もう一つの物差しを
当ててみたくなりました。
「やめたら、どれくらいで崩れが表に出るか」です。
- 7時間睡眠:数日で全体に崩れが出る
- 乳酸菌入り青汁:数日で便通に出る
- 朝晩1日2食:数週間で体重計に出る
- フィナステリド:半年〜1年。唯一、因果が 1対1
- 階段の登り降り:数ヶ月かけて静かに。ただし一番深く失う
- 水素水:正直に言えば、検出できない気がする
フィナステリドは、
やめれば戻り始めることが分かっている薬です。
6つの中で唯一、
原因と結果を1本の線で結べる項目でもあります。
それに比べて、階段で失うものは輪郭が曖昧です。
どれも少しずつ、数ヶ月かけて細っていく。
11年かけて積んだ複利が、
音を立てずに逆回転を始めるようなものです。
この並びで気づいたことが、この記事の結論です。
静かな積み上げの本当の怖さは、
崩れるときも静かだ、ということでした。
こうして自分の記録を並べて考えることは、
ブログ2周年に変わらなかったものを数えた記事でも続けています。

まとめ:いちばん効いているものほど、音がしない

6つの習慣に貢献度をつけてみて、
分かったことは3つです。
- 1位は階段、土台は睡眠。
- ただし両者は支え合っていて、切り離せない
- 手柄の出どころは3つある。
- 習慣の手柄、
医薬品の手柄、
そして体質と環境の取り分。 - 良い結果ほど、体質の取り分を先に引く
- 習慣の手柄、
- 貢献が大きいものほど、失うときの音は小さい
採点を終えて、表を眺めながら思ったのは、
ということです。
意味があったのは、
その作業のほうでした。
順位そのものは、明日には変わるかもしれません。
それでも「音のしないものから先に守る」という順番は、
当分変わらない気がしています。
次回も、音のしない1段を登ります。
日々の小さな記録は、noteのマガジンにも静かに綴っています。
おことわり
フィナステリドは医師の処方のもとで服用している医薬品であり、本記事は特定の治療や服用を勧めるものではありません。
本記事は情報提供を目的としており、特定の効果・効能を保証するものではありません。
健康に関するご判断は、必ず医師・専門家にご相談ください。
本記事で使用した画像はNapkin AIを利用しています。

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