両学長の “投資が必要な理由” を、階段の登り降りで考える:老後が伸びすぎた時代の静かな備え

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「投資が必要な理由。
 結論は、次のとおり。

 ・働く期間

 ・老後

この2つのバランスが変わってきたから!」

 ─ 両学長(リベラルアーツ大学)

この言葉に出会ったとき、
不思議と階段の登り降りのことを思い出しました。

投資の話と、階段の話。

一見、まるで関係がないように見えます。

けれど、よくよく考えてみると、
どちらも “今日の一歩を、未来に積み上げていく“ という意味で、
同じ構造をしているのです。

今日は、両学長の “投資が必要な理由” を起点に、
階段の登り降りという日常習慣との重なりを、
静かに考えてみたいと思います。

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目次

昔と今で、人生の “比率” が変わった

人生の比率の変化

両学長は、こう説明しています。
1935年、アメリカで公的年金制度ができたころ、
「働く期間」と「老後」のバランスは 3:1 でした。

・1935年ごろ:働く期間 45年 /老後 15年(3:1)
・現在:働く期間 43年 /老後 22年(2:1)

 (参考:チャールズ・エリス『賢者の投資思考』)

たくさん働いて、
ちょっとの老後を過ごす。

それが、ひと昔前のバランスでした。

ところが今は、
老後が 15年から22年へと大きく伸びました。

医学の進歩、
栄養状態の改善、
そして退職年齢の低下。

こうした流れの結果として、
私たちの人生の時間の比率そのものが、
静かに書き換えられていたのです。

面白いのは、
この変化が「悪いニュース」ではないということです。

寿命が伸びたのは、人類の勝利の結果です。

ただ、勝利の代償として、
私たちは老後という長い時間をどう支えるかという宿題を、
新しく抱えることになりました。

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出典:National Center for Health Statistics, Health, United States, 2019 – Life expectancy

2日働いて、3日分の生活を支える時代

経済的バランスの探求

両学長は、この「2:1」のバランスを、
こんなふうに翻訳してくれます。

「2日間働いた給料で、2日分の生活費を払うだけじゃなく、
 老後のために、もう1日分の生活費も取り分けていく

 ─ そんな感じや。」

2日働いて、3日分を支える。

言葉にすると、すぐにわかります。
これは、なかなかにハードな話です。

ここで大切なのは、

「制度が悪い」「国が悪い」
という方向に思考を流さないこと

だと思っています。

悪役を立てると、
気持ちは少しだけ軽くなります。

けれど、根本の構造 ─
人生の時間の比率が変わったという事実は、
誰かを責めたところで動きません。

変わったのは、世の中ではなく時間そのものです。

だからこそ、私たちにできるのは、
怒ることでも嘆くことでもなく、
“時間との付き合い方” を静かに見直すことだけなのです。

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両学長が示した2つの選択肢

経済的目標を達成するためにどの戦略に焦点を当てるべきか?

両学長は、
「2:1」の人生に対して、
できることは基本的に2つしかない、と言います。

①労働期間を伸ばす

働く期間を長くすれば、その分、老後は短くなります。
極端な話、生涯現役を貫くなら、”老後問題” そのものが消えてしまう。

学長は、そうも言っています。

ただし、ここには大事な前提があります。
それは、身体が動くことです。

膝が痛くて階段を降りられない、
腰が重くて長く立てない。

そういう状態では、
労働期間を伸ばしたくても伸ばせません。

②投資でお金に働いてもらう

もう1つの選択肢が、投資です。

自分が働けない時間を、
お金に代わりに働いてもらう。

新NISAやiDeCoといった制度は、
そのための道具として用意されています。

両学長は、こう続けます。

「働く期間をどうするかは、
 投資で増えたカネを眺めながら、
 あとで考えればええ。」

この軽やかさが、学長の魅力でもあります。

“備えること” を重く語らないからこそ、
受け取る側も身構えずにすむのだと思います。

そして、ここが Persistent Winsらしい着地点です。

①と②は、対立する選択肢ではありません。

労働期間を伸ばしながら、投資もする。

両立できる人生のほうが、
おそらく、ずっと自然です。


資産形成が実際に減らしてくれたものについては、
不安が減ると、人生は軽くなる|階段の登り降りと資産形成が教えてくれた幸せの正体
という記事に書いています。

階段の登り降りは、もう一つの “投資” だった

あるとき、ふと気づいたことがあります。

階段を登り降りするという習慣は、
“健康への積み立て投資” そのものなのではないか、と。

両学長の話に重ねると、
階段の登り降りは、
上記①と②の両方に効いていることがわかります。


ひとつめ。
階段の登り降りは、労働期間を伸ばす力になります。

階段の登り降りは、平地歩行のおよそ 3倍 の運動強度(METs)があり、
下肢筋力・心肺機能・骨密度の維持に有効だと報告されています。

身体が動く期間が長くなれば、
“働ける期間” もまた、自然と伸びていきます。


ふたつめ。
階段の登り降りは、老後を短くする投資 でもあります。

ここでいう “短くする” は、
寿命を縮めるという意味ではありません。

“動けない老後” の期間を短くする、
つまり健康寿命を伸ばす、ということです。


両学長の比喩を借りるなら、

階段の登り降りは、身体という口座への、
小さな小さな積み立てなのだと思います。

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階段を登り降りし続けてきた10年で、
体重も体脂肪率もゆっくりと整い、
今では息を切らさずに駅の階段を駆け上がれるようになりました。

これは、運動神経の話ではなく、
ただ毎日 “降りずに登った” 結果です。

そして、おもしろいことに、
階段の登り降り習慣を続けていると、
お金の積み立ても続けやすくなります。

“今日の一歩を、未来に積む” という感覚が、
身体に染みついてくるからです。

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出典:Stair climbing and mortality: a systematic review and meta-analysis

今日の一歩は、どれでもいい

未来への積み立て:選択肢と共通点

両学長は、
新NISA口座を開いている人は 4人に1人 しかいない、
と話していました。

さらに、口座だけ開いて投資していない人を除くと、
実際に積み立てている人は 10人に1人もいない かもしれない、と。

この数字を聞いて、
焦る必要はないと思っています。

焦ったところで、
始まらないものは始まらないからです。

大切なのは、
“今日の一歩” を、
どこに置くかだけです。

NISA口座を開く。
階段を1階分、エレベーターのかわりに登ってみる。
夜更かしをやめて、早く眠る。

どれでもかまいません。

どれを選んでも、
未来の自分への積み立てになります。

両学長の言葉を借りるなら、
それは “自分という資産” への投資です。

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お金と時間の次は、エネルギーの配分について考えました。
能力の高い人はどこにエネルギーを使うのか
に続きを書いています。

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まとめ:今日の一段が、未来の自分を支えてくれる

両学長は、こんな言葉を紹介していました。

「死ぬよりもつらいことがある。
 老後になってカネがないことだ。」

強い言葉です。

けれど、よく読むと、
これは脅しではなく “問いかけ” だと感じます。

老後に困らない自分でいるために、
今日、何を積むのか。

そういう問いです。

投資が必要なのは、
不安だからではなく、
人生の時間配分が変わったから。

階段を登り降りするのも、
ダイエットのためではなく、
“動ける身体” を未来に届けるため。

どちらも、
“老後の準備” という遠い話ではなく、
今日を安心して生きるための土台づくりです。

静かに、ゆっくり、
お金も、身体も、習慣も。

今日のうちに、ひと段ずつ。

それで、十分なのだと思います。


金融と健康、二つの複利のうち本当の主役はどちらか ─
現場で見た景色から考えた続編的な一本です。

→ 残りは、結構長いかもしれない ─ 階段の登り降りと、二つの複利

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おことわり

本記事は情報提供を目的としており、特定の効果・効能を保証するものではありません。

健康に関するご判断は、必ず医師・専門家にご相談ください。

また、本記事は投資を推奨・勧誘するものではなく、最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

本記事で使用した画像はNapkin AIを利用しています。

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