きっかけは、健康診断で指摘された脂肪肝と、仕事帰りによく買っていたヤオコーのおはぎでした。
ヤオコーのおはぎが好きだった私
とくに、小倉の2個入りパック。
甘すぎず、どこか素朴な味で、仕事帰りにふと食べたくなるのです。
時には、“ずんだ” や “きなこ” が入った三色パック。
夕方の惣菜コーナーで、値引きシールが貼られていると、
少し得をしたような気分になりました。
医療職として働きながら、忙しい毎日を過ごす中で、
そんな小さな甘い時間は、ささやかな楽しみでもありました。
しかし、ある年の健康診断で状況が変わります。
結果に書かれていたのは、
「脂肪肝」という言葉でした。
さらに後日、保健指導の案内が届きます。
そう言われたあくる日、私は身近にあるいつもの階段を見上げました。
そのときはまだ、
その階段の登り降りが、
10年以上続く習慣になるとは思っていませんでした。
そして今振り返ると、
あのときのヤオコーのおはぎもまた、
私の人生の小さなきっかけだったのかもしれません。
ヤオコーのおはぎという小さな楽しみ

小倉2個パックの安心感
ヤオコーのおはぎの中でも、私がよく買っていたのは小倉の2個入りパックでした。
特別に高級なお菓子ではありません。
でも、素朴で飽きない味があります。
仕事帰りにスーパーへ寄り、惣菜コーナーを通ると、
つい目に入ってしまうのです。
「今日は疲れたな」
そんな日に買って帰ると、
ちょっとしたご褒美のような気分になりました。
三色パックのちょっとした楽しみ
時々買っていたのが、三色のおはぎです。
どれから食べるか、少し迷うのも楽しいものです。
大げさかもしれませんが、
忙しい日常の中で、こうした小さな楽しみは意外と大事なものです。
夕方の「値引きおはぎ」という宝探し
もう一つの楽しみがありました。
それは、値引きシールの貼られたおはぎです。
夕方のスーパーでは、ときどき惣菜に値引きシールが貼られます。
おはぎのパックにそのシールを見つけると、
なぜか少しうれしくなります。
まるで、小さな宝探しのようでした。
そんな気持ちでレジへ向かうこともありました。
今思えば、その頃の私は、
健康のことをそれほど真剣には考えていなかったのかもしれません。
それだけの、ごく普通の生活でした。
しかし、そんな日常に、ある変化が訪れます。
健康診断の結果です。
そこに書かれていたのは、
思ってもいなかった言葉でした。
「脂肪肝」
健康診断で告げられた「脂肪肝」

毎年、職場で健康診断を受けています。
医療職ということもあり、健康診断の大切さはよく分かっています。
それでも、どこかで「自分はまだ大丈夫だろう」と思っていました。
年齢は40代。
体重は少し増えてきていましたが、特別な自覚症状はありません。
その年も、いつものように健康診断を受けました。
すべて、特別なことはないと思っていました。
ところが、後日届いた結果を見て、少し驚きました。
そこに書かれていたのは、
「脂肪肝」
という言葉でした。
さらに、コメント欄には
と書かれていました。
脂肪肝という言葉自体は、もちろん知っています。
医療の現場でも、よく聞く言葉です。
しかし、その言葉が自分の検査結果に書かれているのを見ると、やはり少し気持ちが違いました。
数日後、職場から連絡がありました。
特別な治療が必要なわけではありません。
ただ、生活習慣を見直しましょう、というものです。
そのときはまだ、
それが10年以上続く習慣の始まりになるとは思っていませんでした。
医療職でも、脂肪肝になることがあります
脂肪肝という言葉自体は、私にとって特別なものではありませんでした。
医療の現場では、日常的に耳にする言葉です。
肝臓に脂肪がたまりすぎた状態で、
生活習慣と深く関係していることもよく知られています。
アルコールが原因のものもあれば、
食事や運動不足が関係する非アルコール性脂肪肝もあります。
しかし、知識として知っていることと、
自分の健康診断の結果に書かれていることは、
少し意味が違いました。
「自分はまだ大丈夫だろう」
どこかでそう思っていたのかもしれません。
忙しい日々の中で、
仕事が運動代わりになっている気もしていました。
ですが、実際には
ごく普通の生活でした。
つまり、特別なことが起きたわけではありません。
誰にでも起こりうる生活習慣の結果だったのです。
だからこそ、保健指導で言われた
「少し運動してみましょう」
という言葉は、とてもシンプルでした。
そしてその言葉が、
私の階段登り降り習慣のきっかけになりました。
保健指導を受けた日

健康診断の結果が届いてから数日後、
職場から保健指導の案内がありました。
脂肪肝の所見があったため、
生活習慣について一度話を聞いてみましょう、というものです。
特別な治療ではありません。
多くの人が受ける、ごく一般的な指導です。
私は指定された日に、保健指導を受けました。
担当してくださった保健師さんは、とても穏やかな方でした。
まずは、食事や生活習慣について簡単に確認されました。
そんな質問に答えていくうちに、
自分の生活がそれほど活動的ではないことに、
あらためて気づきました。
仕事は立ち仕事も多いのですが、
意識して運動する習慣はほとんどありませんでした。
すると保健師さんは、こう言いました。
難しいことではありません。
例えば、
そういったことから始めれば十分だそうです。
その言葉を聞きながら、
私は頭の中でいろいろ考えていました。
そんなことを考えながら職場へ戻ったとき、
ふと、あるものが目に入りました。
階段です。
その瞬間、私は足を止めました。
ふと、階段を見上げた瞬間

保健指導を受けたあと、私は職場へ戻りました。
保健師さんの言葉が、頭の中に残っていました。
とはいえ、特別な運動を始めるイメージはあまり浮かびませんでした。
そもそも、忙しい日常の中で新しい運動習慣を作るのは、簡単ではありません。
そんなことを考えながら廊下を歩いていると、
エレベーターの横にある階段が目に入りました。
普段は、ほとんど使わない階段です。
何気なく、上の階まで続く段差を見上げました。
そのとき、ふと思ったのです。
「ここを登ればいいのでは?」
ただ、目の前の階段を登るだけです。
それなら、自分にもできるかもしれない。
そう思って、私は最初の一段を踏み出しました。
特別な決意があったわけではありません。
ただ、試しに登ってみようと思っただけでした。
しかし今振り返ると、
そのときの小さな一歩が、
私の生活を少しずつ変えていくことになります。
階段の登り降りは、
やがて日々の習慣になりました。
そしてその習慣は、気づけば
10年以上続くことになります。
もちろん、そのときの私は、そんな未来を想像していませんでした。
階段の登り降りを始めてみた

階段を見上げたあの日、
私は試しに登ってみることにしました。
最初は、ほんの軽い気持ちでした。
それくらいの感覚です。
しかし、実際に登り始めてみると、
階段は思っていたよりも体力を使いました。
数分登っただけで、少し息が上がります。
普段、エレベーターばかり使っていたこともあり、
身体がすぐに慣れるわけではありませんでした。
それでも、特別な道具がいらないことは大きなメリットでした。
目の前にある階段を登るだけです。
最初は、30分ほど続けてみました。
それだけでも、なかなかの運動量です。
階段の登り降りは、平地を歩くよりも負荷が高く、
心肺機能や筋肉にも刺激が入る運動です。
短い時間でもしっかり身体を使います。
実際に、階段の登り降り運動のカロリー消費や健康効果については、
こちらの記事で科学的な視点からまとめています。

無理はしませんでした。
ただ、
それだけです。
続けているうちに、少しずつ身体が慣れてきました。
30分だった時間は、
と、少しずつ伸びていきました。
特別なトレーニングというより、
生活の中に組み込まれた小さな習慣でした。
その頃の私は、
まだ「ダイエットをしている」という意識もありませんでした。
ただ、保健指導をきっかけに、
階段を登り降りするようになっただけです。
しかし、このシンプルな習慣が、
やがて身体に少しずつ変化をもたらしていきます。
その変化に気づいたのは、
次の健康診断のときでした。
健康診断で見えた身体の変化

階段の登り降りを続けるようになってから、
すぐに大きな変化があったわけではありません。
ただ、日々の生活の中で、
少しずつ身体の感覚が変わっていきました。
最初は息が上がっていた階段も、
続けているうちに、
同じ時間でもそれほどきつく感じなくなりました。
そして、数か月が過ぎたころです。
次の健康診断の時期がやってきました。
私は特別な期待をしていたわけではありません。
ただ、以前よりは少し身体を動かすようになった、
という程度の気持ちでした。
しかし、結果を見てみると、いくつかの数値に変化がありました。
そして気になっていた項目、
脂肪肝の所見も、以前より改善していたのです。
実際に10年以上続けた階段習慣で、体重や血液データがどのように変化していったのかは、こちらの記事でも詳しくまとめています。

もちろん、階段の登り降りだけが理由とは言い切れません。
生活の中で、少し食事を意識するようになったことや、
身体を動かすことへの意識が変わったこともあると思います。
それでも、ひとつだけはっきりしていることがあります。
保健指導をきっかけに始めた、
そしてその習慣は、
その後も静かに続いていくことになります。
気づけば、
10年以上続く習慣になっていました。
脂肪肝は運動で改善することがある
脂肪肝は、生活習慣と深く関係する状態として知られています。
特に運動不足や食生活の乱れは、肝臓に脂肪が蓄積する要因になります。
一方で、日常的に身体を動かす習慣を持つことで、
脂肪肝の状態が改善することもあります。
もちろん個人差はありますが、体重の変化だけでなく、
血液データや代謝にも影響が出ることがあります。
私の場合は、特別なトレーニングではなく、
身近な階段を登り降りする習慣から始まりました。
気がつけば10年以上続いていました

階段の登り降りを始めたとき、
私は特別な目標を立てていたわけではありませんでした。
「ダイエットを成功させよう」
そんな強い決意があったわけでもありません。
ただ、保健指導をきっかけに、
階段を登るようになっただけでした。
最初は30分。
それでも十分にきつい運動でした。
それが少しずつ慣れてきて、
と、自然に時間が伸びていきました。
無理をした覚えはありません。
ただ、できる範囲で続けていただけです。
そして気がつけば、
この習慣は10年以上続いていました。
振り返ってみると、
ただ、目の前の階段を
一段ずつ登り続けただけです。
なぜこの習慣が10年以上続いたのかについては、
脳の仕組みや習慣形成の観点から、こちらの記事でも詳しくまとめています。

しかし、その小さな習慣は、
確実に私の身体を変えていきました。
そして今では、
生活の中の当たり前の習慣になっています。
歯を磨くのと同じように、
特別な努力を感じることもありません。
ただ、今日も階段を登る。
それだけです。
ヤオコーのおはぎは敵ではなかった

今でも私は、ヤオコーのおはぎが好きです。
ときどきスーパーで見かけると、
つい手に取ってしまいます。
以前と違うのは、
そのおはぎを罪悪感なく楽しめるようになったことかもしれません。
もちろん、食べすぎはよくありません。
しかし、健康は
何かを完全にやめることだけで作られるものではないと思います。
大切なのは、
私にとって、それが
階段の登り降りでした。
もし、あの健康診断がなかったら。
もし、保健指導を受けていなかったら。
そして、あの日
階段を見上げることがなかったら。
今の習慣は生まれていなかったかもしれません。
そう考えると、
ヤオコーのおはぎもまた、
私の人生の小さなきっかけだったのかもしれません。
大きな目標や特別な努力がなくても、
生活の中に小さな習慣を作ることはできます。
もし運動が苦手でも、
ジムに通う時間がなくても大丈夫です。
それだけでも、
身体は少しずつ変わっていきます。

おことわり
本記事は筆者の実体験をもとにした内容です。
健康状態や運動の効果には個人差があります。体調に不安がある場合は、医療機関など専門家にご相談ください。
本記事で使用した画像はNapkin AIを利用しています。
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